結論
無料のセルフ診断で分かるのは、今日1回、Gemini に質問5問を投げたときの断面と、robots.txt・構造化データ・素のHTMLの機械判定です。
社名が回答に出たか、出典に自社サイトが入ったか、AIがどのサイトを読んでいたかまでその場で表示します。
分からないのは、同じ質問を繰り返したときに何回出るかという割合 (被引用率)、Gemini 以外のAIでの結果、競合がどれだけ出典を取っているか、どのページから直すかの優先順位です。
これらは同じ質問を反復して競合3社と並べる詳細診断 (¥150,000〜・税別) の範囲になります。
補足: 無料診断の結果は1回分の観測です。
出た・出なかったを率として扱わず、何が書かれていないかを読む材料として使うと判断を誤りません。
自社の状態から、どの診断に進むかを決める
診断は無料のセルフ診断、簡易診断 (¥50,000・税別)、詳細診断 (¥150,000〜・税別) の3段です。
先に自社の状態を確かめ、進む先を決めてから読み進めてください。
| 自社の状態 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| AI検索で自社がどう扱われているか、まだ一度も測っていない | 無料のセルフ診断 | 質問5問と機械判定の結果がその場で出ます。費用をかける前に、問題が「読めない」側か「書かれていない」側かを切り分けられます |
| セルフ診断の機械判定で、AIクローラの拒否・構造化データなし・本文がJavaScript依存のどれかが出た | 先にサイト側を直す | 機械判定は直せば結果が変わる項目です。この段階で詳細診断に進んでも、提案の大半は同じ修正になります |
| 機械判定は通っているのに、質問5問のうち社名も出典も出ない | 書かれていない情報を特定する | AIが読める状態なのに挙がらないのは、答えになる文章がサイトにない状態です。原因の分け方は自社サイトがAI検索で引用されない原因を製造業2社で実測した記事で扱っています |
| Gemini 以外のAIでの結果や、競合3社との差を見たい | 簡易診断 | ChatGPT / Gemini / Perplexity / Claude の4種で同じ質問を投げ、競合3社と並べます |
| 出る・出ないを率で確かめ、優先度つきの改善提案書が欲しい | 詳細診断 | 自社と決めた質問を複数回反復し、構造化データの網羅性・llms.txt・FAQの設計までを提案書にします |
無料のセルフ診断が測っている6項目
セルフ診断はURLと社名、業種を入れると、その場で次の6項目を確認します。
メールアドレスや電話番号の入力はありません。
項目は2種類に分かれます。
1つは機械判定で、robots.txt や HTML を読んで判定するため、サイトを変えない限り毎回同じ結果が返ります。
もう1つはAIへの質問で、実行するたびに結果が変わりうる項目です。
| 項目 | 種類 | 何が分かるか |
|---|---|---|
| Gemini (Google検索連動) に、業種と地域から作った質問5問を各1回投げる | AIへの質問 | 回答に社名が出たか、出典に自社サイトが入ったか (質問ごと) |
| AIが回答の出典として読んでいたサイト | AIへの質問 | 自社の代わりに、どのサイトが答えの材料になっているか |
| AIクローラが robots.txt で通れるか | 機械判定 | 回答生成用 (OAI-SearchBot / PerplexityBot など) と学習用 (GPTBot / ClaudeBot など) を分けて、拒否しているかどうか |
| 会社情報の構造化データ (JSON-LD) の有無と種類 | 機械判定 | Organization などの型が出力されているか |
| 本文が JavaScript なしの素のHTMLに入っているか | 機械判定 | クローラが本文を読める状態か、本文の文字数はどれだけか |
| 次の打ち手 (最大3つ) | 判定の組み合わせ | 上の結果から、先に直す項目 |
クローラの種類と名前はGoogle クローラーの概要に、構造化データの基本は構造化データの仕組みについてに一次情報があります。
機械判定の部分は、この公開情報と自社サイトの該当箇所を突き合わせる作業です。
無料のセルフ診断では分からないこと
セルフ診断の設計は「Gemini 1種・質問5問・各1回・競合比較なし」です。
この設計で測れないものを、どの診断なら分かるかと合わせて並べます。
| 分からないこと | 分からない理由 | どの診断で分かるか |
|---|---|---|
| 被引用率 (同じ質問を繰り返したとき、出典に自社が入る割合) | 各質問1回なので、出た・出なかったの2値しか得られません | 詳細診断 (同じ質問を複数回反復) |
| Gemini 以外のAIでの扱われ方 | 対象AIは Gemini の1種です | 簡易診断・詳細診断 (4種) |
| 競合がどれだけ出典を取っているか | 競合比較は行いません。出典に出たサイト名は見えますが、競合を指定した比較ではありません | 簡易診断・詳細診断 (競合3社) |
| どのページ・どの見出しから直すかの優先順位 | 次の打ち手は最大3つで、ページ単位の提案はしません | 詳細診断 (優先度・難易度つきの改善提案書) |
| Google 検索での順位と表示速度 | セルフ診断はAI検索の扱いだけを見ます | 簡易診断 (主要キーワード5種の順位 + Lighthouse) |
測り方そのものを自社で組みたい場合は、言及ではなく被引用を実測する効果測定の方法に、質問セットの作り方と記録の仕方をまとめています。
1回の観測と率の差が、判断をどう変えるか
当社が2026年9月に製造業2社へ行った一次診断は、セルフ診断と同じ「社名を伏せた質問を各1回」の設計でした。
制御盤メーカーは7問中3問 (43%)、専用機メーカーは7問中1問 (14%) で自社サイトが出典に挙がりました。
どちらも1社・各1回の観測で、再現性は確認していません。
それでも1回の観測から読み取れることはあります。
制御盤メーカーで挙がった3件は、すべて本文1,635字・h2見出し7本・FAQPage つきの同じ1ページが出所でした。
主力製品のページ (本文1,049字・h2見出し1本・FAQなし) は、対応する質問でひとつも挙がりませんでした。
専用機メーカーはサイト全体でh2見出しを持つページが0で、構造化データもなく、挙がった1件は最も本文の厚い特長ページでした。
どちらの会社も、社名を指定した質問には所在地や事業内容を正しく答えています。
ここから分かるのは、無料診断の「出た・出なかった」は率ではなく、どのページが答えの材料になり、どのページがなっていないかを示す断面だということです。
43%と14%を「率」として比べると順位づけに見えますが、各1回の観測では次に測ったときに入れ替わる可能性を否定できません。
率を根拠に投資を決めるなら、同じ質問を反復する詳細診断の段階になります。
Neovisionの自社サイトで機械判定が全部通ったときに残るもの
当社は2026年8月24日、自社サイトの5ページに対して、セルフ診断の機械判定と同じ項目を含むオンページ診断を実施しました。
結果はスコア96点、内訳は合格46件・警告8件・参考指摘1件・要修正0件でした。
| 判定区分 | 件数 | 意味 |
|---|---|---|
| 合格 | 46件 | 機械判定の項目が条件を満たしている |
| 警告 | 8件 | 動作はするが、推奨される書き方から外れている (大半は alt のない画像) |
| 参考指摘 | 1件 | 必須ではないが、改善余地がある |
| 要修正 | 0件 | この回の診断では致命的な欠落なし |
要修正が0件という結果は、クローラが読める状態の土台ができていることを示します。
ただし、これはAIが引用するかどうかとは別の指標です。
読める状態は前提であって、引用されるかどうかは、質問に対する答えがサイトに文章として書かれているかで決まります。
機械判定で満点に近い結果が出たあとに残る課題は、何を書くかの側にあります。
構造化データの記法が妥当かどうかはリッチリザルトテストで個別に確認できます。
サイト内の数値の表記が割れていると、読める状態でも誤った値が引用されます。
この確認は同じ料金が3通り書かれていた事例と数値の管理方法で手順を示しています。
詳細診断に進む前に確認する2点
詳細診断は、無料診断で機械判定が通り、それでも出典に挙がらない状態を率で確かめ、改善提案書に落とす段階です。
依頼する前に、次の2点が開示されているかを確認してください。
- 計測日・質問数・反復回数・使用したAIの種類が、結果と一緒に示されるか。これがないと、次に測ったときの差を読めません
- 無料診断で見た項目が、詳細診断でどこまで深掘りされるかの対応関係が説明されているか。項目が増えるだけで深さが同じなら、無料診断の結果で足ります
当社の詳細診断は、自社と決めた質問を ChatGPT / Gemini / Perplexity / Claude の4種で複数回反復し、競合3社と並べ、構造化データの網羅性・llms.txt・FAQの再設計を優先度と難易度つきの提案書にまとめます。
納期はご契約から2〜3週間です。
診断会社に依頼する際に何を計測しているかを見る観点は、LLMOコンサルに依頼できる会社は何を計測しているかを整理した記事にまとめています。
今日の断面を無料で確かめる
この記事で分けた「分かること」と「分からないこと」のうち、分かる側はセルフ診断でその場で確認できます。
URLと社名、業種を入れると1分ほどで、質問5問の結果と機械判定、次の打ち手が画面に出ます。
費用のかかる診断に進むかどうかは、この結果を見てから決めてください。
よくある質問
セルフ診断の質問5問は誰が決めますか
入力された業種と地域から自動で作ります。
自社で質問を決めて測りたい場合は、質問を一緒に決めて反復する詳細診断の範囲です。
セルフ診断で5問とも出典に出なかったら、何をすればよいですか
先に機械判定の結果を見てください。
AIクローラの拒否・構造化データなし・本文がJavaScript依存のどれかが出ていれば、それを直すのが先です。
機械判定が通っているなら、質問に対する答えがサイトに文章として書かれていない状態です。
どのページが材料になっていないかは、出典に出たサイトと自社ページを見比べると分かります。
無料診断の結果が良ければ、詳細診断は不要ですか
5問のうち何問かで出典に挙がったなら、今日の断面としては読める状態で、答えになる文章もある状態です。
ただし各1回の観測なので、次に測ると入れ替わる可能性があります。
同じ条件で月に1回測り直すだけでも推移は追えます。
率を根拠に投資額を決めたい場合や、競合3社と並べて優先順位をつけたい場合に、詳細診断の対象になります。
この記事の執筆・運営
株式会社Neo Vision (ブランド名: Neovision / 東京都中央区銀座) が運営しています。
本文の製造業2社の数値は2026年9月の一次診断、自社サイトの数値は2026年8月24日に5ページへ実施したオンページ診断の結果に基づきます。
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