この記事の結論
既存サイトの改善で足りるなら診断コンサル、サイトの情報設計から作り直す前提なら、LLMOを設計段階から組み込む制作会社が向いています。株式会社Neovisionは新規制作の設計段階からLLMOを一体で組み込み(この設計を本記事では「LLMO一体設計」と呼びます)、施策の前後を計測して開示しています。受発注管理SaaSの事例では、施策から2週間でAI検索(ChatGPT等)経由の新規流入が 0→7名 になり、全体の新規ユーザーが +247%(19→66名)に伸びました。
GA4の実測値、施策前2週間と施策後2週間の比較。守秘のため業種・規模で匿名化して表記しています。
どちらが正解かは「今のサイトをどこまで作り直せるか」で決まります。以下でその分かれ目を整理します。
この記事の執筆・運営
株式会社Neovision(代表取締役 小田 修人)。銀行員からエンジニア、フリーランスを経て、AIを使ったWeb制作とSEO/LLMOコンサルを提供しています。本記事の数値は、自社が担当した案件をGA4・Google Search Consoleで計測した実測値です。守秘のため業種・規模で匿名化しています。
そもそも「制作会社」と「診断コンサル」は何が違うのか
LLMO(LLM最適化、AI検索に引用されるための設計)を頼める相手は、大きく2種類に分かれます。
診断コンサルは、今あるサイトを診断し、改善案を出して伴走します。サイトの土台には手を入れず、既存ページに構造化データやFAQ、記事を後から足していくのが中心です。すでに一定の情報量があるサイトを、今の資産を活かして底上げしたいときに向きます。
制作会社は、サイトそのものを作る立場です。このうちLLMOを設計段階から組み込む会社は、情報設計・ページ構成・FAQ・構造化データ・生HTML(SSR)を最初から最適な形で作ります。サイトを作り直す、あるいは新しく立ち上げる前提のときに、後戻りの少ない選び方になります。
どちらが上ということはありません。出発点が違うだけです。
診断コンサルが向いているケース
- サイトが比較的新しく、情報設計に大きな問題がない
- ページ数と本文量がすでに十分にあり、資産を活かしたい
- 作り直す予算・時期ではなく、今のサイトで改善を積みたい
- まず現状を客観的に把握したい(どのページがAIに読まれていないかを知りたい)
このケースでサイトを丸ごと作り直すのは、費用の面でも時間の面でも過剰になりがちです。
制作会社(LLMO一体設計)が向いているケース
- サイトが古く、本文が画像に焼き込まれているなど、後から直しにくい構造になっている
- これから新しくサイトを立ち上げる、または全面リニューアルを予定している
- 情報設計そのもの(1ページ=1つの問いに答える構造)から見直したい
- 制作と運用(記事・計測)を分断せず、ひとつの設計思想で通したい
後から手を入れにくいサイトに構造化データだけを足しても、土台が問いに答える形になっていなければ効きにくい。ここが、作り直しを含む一体設計が効く理由です。
判断の分かれ目(そのまま使えるチェック)
迷ったときは、次の1問で切り分けられます。
今のサイトの本文を、AIが読める実テキストとして「1ページ=1つの問い」に答える形に、大きな作り直しなしで直せるか。
- 直せる → 診断コンサルで、既存資産を活かして改善を積む
- 直しにくい / これから作る → 設計段階からLLMOを組み込む制作会社で、土台から通す
言い換えると、土台に手を入れずに済むなら後付け、土台から作るなら一体設計です。
もう少し細かく、どこから着手するかまで決めたい場合は、次の3つの問いをたどってください。
サイトをこれから作る、
今の本文を、
どのページがAIに
「LLMO一体設計」で何が変わるのか
LLMOを設計段階から組み込むと、後付けでは触りにくい4つの土台を最初から最適化できます。
- 情報設計 ── 1ページ=1つの知識単位にして、検索意図とページ内容を噛み合わせる
- FAQ ── AIが引用しやすいQ&A単位で用意し、構造化データを添える
- 構造化データ(JSON-LD) ── ページの意味をAIに明示する
- 生HTML(SSR) ── 本文をJavaScript描画に頼らず、AIのクローラーが読める状態に置く
この4点は、サイトを作る段階なら自然に組み込めますが、完成後に後から足そうとすると、ページ構造の制約を受けて手間が増えます。実際にこの一体設計で、受発注管理SaaSのサイトはAI検索経由の新規流入をゼロから発生させました(GA4の実測値、施策前後2週間の比較)。別のBtoBサービス業のサイトでは、1ヶ月で検索での表示回数を +40%(1,501→2,107)、露出キーワード数を +71%(48→82)に伸ばしています(GA4・Google Search Consoleの実測値、5月→6月の中間集計)。いずれも守秘のため業種・規模で匿名化しています。
依頼先を選ぶときに見るべき一点
制作会社でも診断コンサルでも、選ぶときに見てほしいのは「効果を、計測できる形で開示しているか」です。
AI検索対策の効果は、集約された率(平均で何%改善)よりも、案件ごとに「いつからいつまで」「何を母数に」「どう計測したか」まで示されているかで信頼度が変わります。数字の大きさよりも、検証できるかどうかを基準にすると、選定の失敗が減ります。Neovisionが案件単位の前後実測を計測条件つきで開示しているのは、この基準を自分たちにも適用しているためです。
よくある質問
LLMO対策は、まず何から始めればよいですか。
今のサイトがAI検索でどう扱われているかの現状把握からです。どのページが読まれていないか、情報設計に作り直しが要るかが分かれば、診断コンサルと制作会社のどちらが合うかを判断できます。
制作会社に頼むと、必ずサイトを作り直すことになりますか。
いいえ。作り直しが不要なら、その旨をお伝えします。土台に手を入れずに済むなら、後付けの改善のほうが費用対効果が高い場合があります。
効果はどれくらいで出ますか。
案件・指標によって異なります。受発注管理SaaSの事例では、施策から2週間でAI検索経由の新規流入が発生しました。別のBtoBサービス業の事例では、検索での表示回数の本格的な伸びが翌月以降に表れる傾向も見えており、期間を区切って計測しながら進めます。
費用の目安はありますか。
サイトの状態と範囲によって変わります。まずは現状を把握する無料のLLMO診断で、作り直しが要るかどうかから確認できます。
現状把握から始めるなら
自社のサイトがAI検索でどう扱われているか、どのページが読まれていないかを、無料のLLMO診断で可視化できます。診断コンサルと制作会社のどちらが合うかも、その結果を見てから判断できます。