LLMO施策後15日間で、AI検索経由の新規流入が0名から7名に
BtoB向けの受発注管理SaaSのサイトに、AIが引用しやすい情報構造(FAQの構造化・ページ単位の独立最適化・比較検討への回答)を実装しました。施策後15日間で、施策前の15日間はゼロだったAI検索(ChatGPT・Copilot)経由の新規ユーザーが7名発生し、全体の新規ユーザーは約19名から約66名になりました。母数が小さいため、率よりも実数で読んでください。
CHALLENGE背景と課題
- 指名・口コミ以外の新規接点が乏しく、検索・AIからの流入がほとんど無かった。
- 「何をする製品か」をAIが読み取れる構造化情報が整っておらず、AIの回答に引用されにくかった。
- 各ページが独立した知識単位になっておらず、検索意図とページ内容が噛み合っていなかった。
APPROACH実施した施策
- FAQ専用ページとFAQPageの構造化データを整備し、AIが引用しやすいQ&A単位を提供。
- 資料・機能ページを「1ページ=1つの知識単位」として、それぞれ独立したSEO/OGPを付与。
- 「強み・他社比較」「導入効果」のFAQを追加し、比較検討クエリへの回答として引用されやすく。
- タイトル・ディスクリプション・ファーストビュー文言を、検索意図に合わせて書き換え。
RESULT成果(施策前後の実測)
AI検索経由の新規ユーザー (chatgpt.com 6名 / copilot.com 1名)
0名 → 7名
全体の新規ユーザー数
約19名 → 約66名 (+247%)
Google検索 (google / organic) の新規ユーザー
5名 → 13名 (+160%)
Bing検索 (bing / organic) の新規ユーザー
1名 → 4名
AI経由訪問のエンゲージメント率
ほぼ100% (7名)
数値はGA4の実測値(新規ユーザー)。施策前 2026年4月28日〜5月12日(15日)と、施策後 5月13日〜5月27日(15日)の比較。施策後の新規約66名のうち45名は direct / none(指名・営業・ブックマーク等)です。AIアプリ等リファラを送らない経路は直接流入に混ざるため、AI経由の数は過小に出る前提です。
| 対象 | BtoB受発注管理SaaSのコーポレート/製品サイト |
|---|---|
| 施策の実施 | 2026年5月13日 |
| 比較期間 | 施策前 2026年4月28日〜5月12日(15日) と 施策後 5月13日〜5月27日(15日) |
| チャネル定義 | AI検索経由 = GA4の参照元 chatgpt.com / copilot.com。検索 = google / organic・bing / organic |
| 同時に行った施策 | FAQ構造化・ページ単位のSEO/OGP・比較検討FAQ・タイトルと冒頭文の書き換えを含む24項目を同時に実施。どの施策が効いたかは切り分けていません |
| 計測ツール | Google Analytics 4 |
| 見ている指標 | 新規ユーザー数 / 参照元別セッション / エンゲージメント率 |
| 数値に含まれないもの | リファラを送らないAIアプリからの訪問(直接流入に混ざる) |
この数値の読み方
- 施策前の新規接点が指名・口コミにほぼ限られていたため、母数が小さい状態からの比較です。伸び率は同じ施策でも母数が大きいサイトではこれより小さく出ます。
- 15日間は短期で、実数も数名〜数十名規模です。ここで見ているのはAI検索経由の流入がゼロから発生したという変化であって、その水準が維持されるかは別に継続計測が要ります。
- AI検索に引用されるかどうかは競合が同じ領域で何を出しているかにも左右されます。同じ実装をすれば同じ数値が出る、とは言えません。
WHYこの施策が引用に効く理由
案件固有の事情ではなく、生成AIが出典を選ぶときの一般的な仕組みです。
- FAQを構造化データで持たせる
- 生成AIは回答を作るとき、質問に直接答えている短い単位を探します。FAQPageで質問と回答の対応が機械可読になっていると、その1問1答をそのまま引用できます。
- 1ページ=1つの知識単位にする
- 1ページに複数の話題が混ざっていると、AIはどの部分がどの質問への答えなのか判断できません。ページを問いの単位で割ると、引用先として指しやすくなります。
- 比較検討の質問に答えるページを置く
- 購買前の質問は「AとBのどちらがよいか」の形を取ります。自社サイトにその問いへの答えが無いと、AIは第三者の比較記事を出典に選びます。
- タイトルと冒頭を検索意図に合わせる
- AIも検索エンジンも、ページの冒頭を「このページが何の答えか」の判断に強く使います。ここが自己紹介文だと、何の問いにも紐づきません。
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